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安価な生産手段が”ホームベースマン”を生み出して行く
私が子供の頃、私の父は、毎朝、職場に通っていった。
父の職場は、税務署で、父は、常に、未納の税金回収のトップ。
その理由は、父だけが、ホンダ・スーパーカブで通い
それで、未納者の元へ行き、話し込んで、回収して来ていた。
父はその仕事が好きだったらしいが、同僚は自分でガス代を払って
バイクを持ち込んでも、給料は同じだから、そんなことはしなかった。
子供の僕は、仕事と言うものは、家では無く、職場でするものと思った。
ところが、母は、洋裁をしていて、それが、ある日、動力ミシンになった。
そのミシンで、レザーのコートを縫い始め、父も帰って来ると縫っていた。
いつの間にか、母の副業は、父の本業の収入を超えていた。
子供の僕は、家にいても、動力ミシンなどの道具が、収入を生み出すと思った。
産業革命が広がる以前の18世紀までは、父のように組織に雇われる人よりも
母のような、職人や農民、小さな商売人が大勢いて、ハンマー、農具、リヤカーなど
簡単に手に入る小さな道具でほとんどの人が収入を生み出していたという。
ところが、大量生産の時代になると、大きな工場や巨大な機械などの
個人では手が出ない高価な生産手段を持つ資本家と労働者に分かれていった。
しかし、21世紀になって、状況は、産業革命以前に戻り始めている。
私達の使う、コンピューターは、月に行ったアポロ11号よりのはるかに優れた
演算能力を発揮してくれて、NHTで2サイクルのコミッションで買えるほどの安価。
もちろん、いまでも、組織の中で働く人は多いけど、選択肢それだけではない。
雇用主が決めた分け前で暮らすのではなく、生産のための道具を自分で買う。
そして、自分の頭脳で利益を生み出して行き、まるごと自分に還元される。
現代、アメリカ合衆国では、”ホームベースマン”と呼ばれる、自宅を拠点とする会社
ナノコープを営むミニ起業家が2000万~3000万人存在している。
現代文明は、再び私達、労働者に、非常に安価で生産手段与え始めた。
インターネットに接続している、地球上のすべての人が自宅から利用できる
24時間営業、年中無休のお店をわずかな資金で手に入れ利益を家で生み出せる。
”仕事は、資本を持つ雇用主の職場に通って、言われた通りに働く”と言う
既成概念の呪縛から抜けることさえできれば、現代文明に追いつきGO!MAXXUS!
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